ワインのある生活

ボルドーワインの特徴①

2020.1.17

ボルドー地方の「気候」の特徴

ボルドー。

世界のワインの産地の中でも、ブルゴーニュと並ぶ有名な産地としてボルドーがあげられるのは言うまでもないのですが、

今回はその特徴をいくつかのテーマを絞って、数回に分けてお伝えしようと思います。

これからワインを愉しんでみよう、という方に特に知っておいて頂きたいことをお伝えできればと思います。

ファッションもそうですが、そのブランドの特徴(歴史やデザイナー)などを知っておくとよりその物が身近に感じられますからね。

ワインは特にその特徴の幅(産地、品種、気候、造り手、歴史....)が広いので尚更知っておくのとそうでないのとでは、楽しみ方のヴァリエーションが増えるのです。


「気候」=降水量はたったの300mm ??

ボルドーといえば、上記の写真にあるようにフランスの南西部(スペインとの国境近く)に位置します。

夏はしっかりと気温が上がりますが、冬は比較的温暖だとされています。

ワイン用ブドウの栽培には、過剰な水分は必要とされておらず、特にボルドーで多く栽培されている「カベルネソーヴィニョン」という品種は、比較的乾燥した地域での栽培に適しており、最低限の水分でその特徴を表すとされています。
凝縮した果実味の特徴な、よく日本では「ドライ」な仕上がりのワインと言われます。

分かりやすくいうと、口に含んだ時にその果実味にあまり水分(湿り気)を感じず、引き締まった(骨格のしっかりとした)ワインのタイプとなるでしょう。

ですので、日本のような降水量が多い場所での栽培にはあまり適してはおりません。(もちろんその限りではなく、日本の産地に合った造り方で高品質のカベルネソーヴィニョン主体のワインも造られている)

前述したように「300mmの降水量しかないの?」と思われるかもしれませんが、正確にお伝えすると、ブドウの成育期(4月〜収穫期(9月下旬〜10月))の降水量になります。

約6ヶ月の期間の降水量になりますが、それでも6ヶ月ですからね。約半年で300mm(※もちろん年によって変わりますが、多い時は500mm超えたり、少ないときは逆に200mm近くまで少なくなります)という数字は、日本と比べると極めて少ないのです。

※次の表は2017年のボルドーの産地の気候の一例(wine-chronicles.com 参照)

特にブドウの収穫期においての降雨は好ましくないため、9月、10月の収穫期においてはブドウの完熟度と降雨のタイミングのバランスが非常に重要になってきます。

日本では昨今のゲリラ豪雨、梅雨、台風などの場合は、1日、さらには1時間で100mm降ったりしますので、ボルドーでの降水量は、日本でいうところの1日の降水量が、半年に該当するということになります。

統計で見てみてみると、誤差はありますが日本の降水量(4月〜9月)の平均は約1,000mm、日本のワインの産地である山梨の勝沼でも約730mm(※〜2010年までの統計を参照)となっています。
いかに降水量が少ないかが確認できます。

そして、日本の場合はこのように降水量も多く、湿気もたまりやすいので、ブドウの樹は棚仕立てといって地面から比較的高い位置に実がなります。これは湿気が溜まるのを防ぐという側面もあります。

さらにはこれは世界共通で言えますが、水捌けの悪い場所では、ブドウの畑は傾斜の急な場所で栽培されています。
水捌けをよくするためですね。
これはボルドーでも、日本でももちろん同じです。

補足として、もう一つ「メルロー」と呼ばれる有名なブドウ品種。これはボルドーでも前述のカベルネソーヴィニョンと並んで、多く栽培される品種ですが、この品種はその特徴(果実味だったり、ヴォリューム感といった)を充分に出そうとするとある程度の水分が必要になってきます。

ですので、ボルドーのサンテミリオンという「メルロー」を主体とする産地では、少ない降水量をある程度蓄えることができるような「粘土質」の土壌になっています。

このように、ワインはその品種の特徴の他に、産地の気候、土壌の違いによって、同じ品種だとしても香りと味わいの特徴が異なってくるので、色々と比べてみると面白さが増してくると思います。

例えば「カベルネソーヴィニョン100%」で造られた、ボルドー、日本、オーストラリア(※オーストラリアでは昨今の熱波などの気候変動が顕著で、ブドウが過熟するという問題もある)など、それぞれタイプが異なるので確かめてみると面白いと思います。

ワインの品種も人間と似ており、環境によってその性格と特徴が変わってくるといった極めて人間味のある産物なのです。
もし人間関係で問題が生じた時は、「それもその人の特徴なんだな。。」とか、「それぞれタイプがあるんだなー。」とか、感じてみるのもいいのではないでしょうか。。?

それでもどうしても合わない人がもし居れば。。。
それはもう自分の好みのワインではない(「この人とはどうしても相性が悪いんだ」)と思うのも疲れないでいいのかもしれません(笑)

私もそのようにしています(笑)
次回は、ボルドーの「ブランドと買収」についてお伝えいたします。

あの有名なボルドーのワイナリー(シャトー)は実はあの企業が所有!?

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